AIに関する講演を聞いてきました
10/20(金)にCEATEC 2023で「UK AI Showcase ~ 英国 AI技術の進展 ~」という講演を聴講してきました。講演の内容は、英国のAI技術の現状と今後に関して、以下の4名が順番に発表を行い、最後に進行役の方を加えた5名でパネルディスカッションを行うというものでした。
- スティーブン・ロバーツ教授(オックスフォード大学 機械学習研究チームリード/英国王立研究機関・アラン チューリング研究所フェロー/マインド・ファウンドリー社共同創業者)
- ブライアン・マリンズ氏(マインド・ファウンドリー 最高経営責任者)
- ギャビン・ジャクソン氏(オクサ 最高経営責任者)
- ガリー・ブロットマン氏(セカンドマインド 最高経営責任者)
印象に残った内容は以下の3点でした。
- AIには説明可能な透明性が必要
- AIの誤解について
- 次にAIはどう発展するか
「AIには説明可能な透明性が必要」とは、何かよくわからないけどAIが答えを出してきたということではなく、出てきた答えの根拠を明らかにし、人間が理解できるようにすることが必要ということだったと思います。教授はブラックボックスのAIはよくない、何らかの数学的根拠を示すことでAIが信頼されるようにするというお話をされていました。
「AIの誤解について」はセカンドマインドのガリー・ブロットマン氏が話していたAIに関する誤解についてです。
- AIは自律的である
- AIには意識がある
- AIは革新的である
は間違いであり、本当は以下なのだというお話をされていました。
- AIは新しいソフトウェアである
- AIはツールである
- AIは「あなた」を拡張するものである
「次にAIはどう発展するか」はパネルディスカッションの際に司会者の方から出されたテーマでしたが、分からない、色々な方向に発展する、未来像が見えないといった回答だったので少し拍子抜けしてしまいました。教授やAI関連企業のCEOでさえAIが今後どう発展していくかはまだ見えていないということかもしれません。
会場では同時通訳が聴ける装置を貸してもらえました。英語での講演でしたが、話している内容を大体理解できたので助かりました。
あと、以前読んだ「インプット大全」の「13 最前列で聞く(効率的に聞く1)」にはセミナーを最前列で聞くと得られる学びの効果が大きいと書かれていました。そこで今回はそれを実践してみました。最前列は講演者のスティーブン・ロバーツ教授席だったのでその1つ後ろの席にしてみました。学びの効果が10倍くらいになっていれば良いのですが。